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B博士の説が正しければ、1カ月で約9万個、1年では約108万個のガン細胞が生まれている計算になります。
これだけ多くのガン細胞が生まれていても、そのたった1個のガン細胞が増えた結果がガンという病気なのです。
そのうち3000~6000個がガン細胞だといわれています。
普通、レントゲンやCTスキャンなどで発見できるガンは、重さが約1グラムほどになってからです。
たった1グラムと思われるかもしれませんが、1グラムのガンには約3億個ものガン細胞が存在しているのです。
1個のガン細胞がこの大きさになるまでに約4回の分裂が必要で、それにはだいたい3年はかかるとされています。
そして、ガン細胞が1キロ、個数にして1兆個にまで達すると治療不能が宣告される状態になります。
しかし、ガン細胞ができたからといって、すべての人がガンになるわけではありません。
ガンになるということは、ガン細胞が増え、その集団が目で確認されたり、さまざまな検査で存在が確認されることです。
さらに、ガンという病気になることは、増えたガン細胞によって臓器がおかされたり、いろいろと不都合な症状が起こる状況を意味します。
いまいったように、ガン細胞は重さが1グラムほどになったときに、ようやく検査などで発見が可能になりますが、「あなたはガンです」と診断されるもとをたどればたった1%しかないのです。
しかも、ガン細胞は、免疫を抑えるさまざまな因子を放出していると考えられています。
とくに、ガン細胞の周りではこの因子が集合しているため、ガンの周辺では免疫の機能が人になります。
いまの話を逆から眺めれば、ガンになった人は、ガン細胞を攻撃して排除してしまうだけの免疫力が働かなかった人か、ガン細胞が巧妙に免疫の攻撃を逃れて増殖してしまったこのカギを握っているものが、免疫です。
普通であれば、ガン細胞が生まれたそばから免疫のメカニズムが働き、マクロファージやNK細胞、それにキラーT細胞などがガン細胞を攻撃して排除してしまうのです。
ガン細胞がこの攻撃をかいくぐる確率は、0.01パーセントといわれるほど低いものです。
仮に血液中に1万個のガン細胞があれば、わずかに1個が生き残るという数字です。
免疫が十分に高い人は、この0.01パーセントをゼロにできます。
つまり、免疫細胞の働きが十分に高ければガン細胞は生き残れず、ガンにならずにすむということなのです。
では、ガンにならない人は、1日に3000個以上のガン細胞をどうしているのでしょう。
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